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シニアビジネスは男がつくる | ||
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第3章 「シニア」と「富裕層」はこう分ければうまくいく!
シニアは値段で勝負してはいけない
シニアの商売は「高いものほどよく売れている」とあります。シニアは値段よりも便利さを買います。たとえば街の電気屋さんが復活したのは、値段が高くても、すぐ来て欲しいというニーズに応えてきたからです。 日本の会社は、メーカー発想が強すぎるのでしょうか。いまだにコストから値付けするのはおかしいと思っています。そもそも情報化社会、あるいは、サービス化社会は、原価と売値は連動しません。そうでなければ、エルメスとかブランド品の値付けは理解できません。 極端に言いますと、お布施の値段になります。 京大の故・梅棹忠夫先生が情報化社会を予言した『情報の文明学』(中公文庫刊)という名著があります。その本の中で梅棹先生は情報産業では、「原価計算は成立しない」と主張し、「お布施の原理」を主張しています。 「お布施の額を決定する要因はふたつ。ひとつは、坊さんの格と檀家の格である」。 お布施をブランドと置き換えると実にわかりやすい。これからのマーケットではブランドがとても大事だとつくづく思います。 ですから、特にシニアが主導するこれからのマーケットは、値段で勝負しては、限りなくもうからない会社になってしまうと思います。